星のまなざし

★12の月からのSabian Image★
 07/07 11:15【上弦ノ月】◎♋15°-☽♎15°

 <流された船着き場>
                              

潜在意識 無意識界の海を

コンチキ号よろしく 自我の船は

ゆらり ゆられて 渡りゆく
                         

冒険か? 冒険かもしれない

もう 出航してしまったんだ

でも いつかは戻る 旅ではないから
                            

行く当ては? あったはずでも

まだ 想い出せないんだ

見つかれば 終わるものなのか

終われば 見つかるものなのか
                                

海は 果てしなく ひたすら 深く

ときに 阿頼耶識の海では

業の力に 突き上げられて

ひっくり返ってみたり

渦巻く潮流に 運ばれたり
                              

霊性豊かなる 海原に

煩悩を燃料に 自我船を

自由に操れることが 生きがい

生命へのオマージュか
                             

あ いま 想い出したぞ

アルチュール・ランボーの

「酔いどれ船 Le Bateau ivre 」だ!
                                

16歳のランボーの書いた詩に

16歳で出逢い 17歳で旅する自分の

星空の枕にして 夢見たものだ

これだったのか!
                                

ああ でも 今は

海が 星空を映していることを

知っているから 大丈夫
                               

度重なる難破 故障で

ポンコツ号には なったけど

煩悩から 菩提へと

燃料は 切り替え 漕ぎ続ける
                               
                   

白く輝く波頭は 星のまたたき

海に溶けゆく太陽が 永遠なら

海原と星空も また 永遠なり