日々を　生きている

壊れてしまった物語を　修復できぬまま

虚ろに　過ごしている

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
その破れ　ほころびを　

解決してくれるものはないかと

正しい答えを　探し回り

物語を　再構築してくれる場はないかと

彼方此方を　変遷してばかり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
その苦悩　その自責から

自分の視点で　他を改めさせ

思い通りに　自分を押し付け

自己充足のために　他を否定する

その自身の狡猾さを　自覚しなくてはならない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
誰もが　立場　肩書　性差　年齢にかかわらず

その矛盾や葛藤　無念さの　只中にいることを

互いに　素直に　認め合う必要が　あるだろう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
だからこそ　私たちには

相手のことを　よく知り

自らの視点を　改めるために

語り　話し合い　対話をする

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
互いに　わかり得ないからこそ　

語りと語りによって　接点を見出し

互いに　見えないからこそ

対話によって　見つめ続け

互いの関係に　新たな意味を

発見しようとする

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
どんな立場　役割　専門性も

性差　年齢　等の一切を　脇に置いて

その問題に　果敢に向き合えるように　

従来の自分を　作り替えること

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
語り得なかったことを　語り

見えなかったものを　伝え

そこに表われた一切に　

真摯に向きあうことで

人と人の関係　

組織の物語

国や地域は　再構築される