12の月からのSabian Image★
02/08 00:36~ 【2ノ月】◎♒18°₋☽♓18°
<弟子を教える師匠>
師は言った
私が 君に教えられるものは 何もない
自分を見せることしか できない
良いも悪いも そのままに見せる
それだけが 私にできること
よく 見ておくといい
君は 幻滅するかもしれない
君は 否定するかもしれない
それでも 私は
自分の生き様しか 見せられない
生き方とは 感性のことだ
自分が調子よいときの 振る舞いが
自分中心になってやしないか
調子悪いときの 自分の振る舞いが
相手のせいになってやしないか
それを感じとる 感性を磨き
気づいたら修正できる勇気を 起こすこと
それが 生きるためのセンスなのだ
これからの私との時間は
今の君にとって長いかもしれないが
人生からすれば あっという間だ
3年経って 独立後に
君は この時間を忘れようとするだろう
しかし、いつか思い出すときがある
人が 人の前で 命をさらすということが
どれほど かけがえのないことだったのか
どれほどの濃密な時間を 過ごせたのか
それを 思い出せるならば それこそが
君の才能をつくっていくはずだ
だから
私にできることは 教えることでなく
君が君になっていく 大切な時間を
いつか ちゃんと思い出せるように
それが 君の才能になっていくように
命をさらして 生きる姿を見せていくだけだ
子は思った
自分が弟子になれた喜びではなく
こんな自分の 師になっていただける
感謝にこそ 報いていかなければ と