星のまなざし

ブログ : 関口 シュン ASTERIUM通信
<心理占星術へのいざない>③ 【占星術というコモン】

<心理占星術へのいざない>③ 【占星術というコモン】

<心理占星術へのいざない> ③

 

【占星術というコモン】

 コモン:commonとは、共有地とか広場とかいう意味。
 
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かかわる共同体や万人にとっての使用価値のあるもので、土地や水、山や海など多くは外的自然物が対象ですが、文化や職業、または人間そのものがコモンともいえます。
つまり、皆が利用できるように、持続可能なものとして皆で大切に扱い、その豊かさを守りながら発展させるものですね。
そうした意味で、僕は自分が従事している占星術:astrologyをコモンだと考えています。
 
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占星術:astrologyは、天文観察と共に考えるならメソポタミアの時代から続いている研究で、文明の発展、時代の進行に沿って深化し、とくにラテン中世から19世紀神智学、さらには心理学的アプローチや東洋思想を汲んだオルタナティブな宇宙観をもった占星術など、現代では多様な展開が試みられています。
 
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こうした占星術の継承や発展、多様化などを現在の私たちが享受できるのは、すべて先人たちがその独自な理論や直観を隠さず、私物化(囲い込み、秘伝化、特許化)することなく、講義や書籍などで明かしてつないでくれたお陰だと思っています。
 
ある意味、占星術にはフリーウェアとしての歴史があるのです。
 
みんなでアイデアや理論を持ち寄り、みんなで使って、みんなでより良くしてきた、その意味で占星術は文化コモンなのです。
 
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そうした考えをもっている自分なので、自分の講座やセミナーでは、教え伝えた内容をフリーにしています。どうぞ、シェアしてお使いくださいと。
 
占星術研究家のはしくれながらも、自分を通して伝えた内容を、個人の生活や人生に役に立ててくれたり、占星術活動のきっかけにでもしてもらえたら、それこそ講師冥利に尽きるというものです。
 
また、僕は、占星術を素晴らしい叡智の織り込まれたアートであり、互いの違いを認め合うコミュニケーションツールだとも考えているので、拙いながらも僕が伝えたことを生徒の方々が、地元や近隣でセッションや教室で伝え広めてくれると、なお嬉しくなるのです。
一人では、この素晴らしい叡智を広めるには限りがありますからね。
 
もちろん、自分が伝えたスタイルを押し付けることはなく、個人個人が自分なりにスタイルでカスタマイズしていくことを楽しく応援しています。
それでこそ、コモンの意味があるのではないでしょうか。
 
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ある意味、教室で教えられることは限界があります。
 
相談を受ける現場で多くのことを学び、また深めて、時代の進行、社会の変化によって移り行く悩みや問題にも適応していかなければなりません。
 
そうして、自分が愛している占星術を、みんなでコモンとしてつないでいただけたら幸いそのものです。
 
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