<心理占星術の学びとは> ④
一般的な占星術を30年数年前に教え始めて、心理占星術と銘打って霊性高い学びを伝えてからの20年ほどを振り返って想うことがあります。
占星術のもつ知識やロジック、技術を伝えることは当然としても、それ以上に感じて欲しいことは「生きることの歓びと支え、励まし」です。
細かい知識や技術は、誰かの本や講座で学べます。私だからこそ伝えられることは「自分を知ることの、高いまなざしと深い慈愛」体験です。
それは私にとって大切な願いと言っても過言ではありません。
人は、まなざし(視点、視座、とらえ方、考え方…)ひとつ変えるだけで、あっと言う気づきが得られます。
それが「風の作用」であり、本質を照らし出す「光」です。
その意味で心理占星術による宇宙叡智の学びは「風と光」になり得るのです。
また、自分自身や自分の人生を大切に想う自愛は、慈愛を育み、他愛となって巡り広まるものですが、これは教え伝えられるものではありません。
ですから、講座の作り方や運営方法、講義内容の共有とシェア、受講料の設定や支払い方の融通などから感じてもらえれば嬉しく、そのためにオープンにしています。
また、公開セッションを行う「リーディング編」では、私の傾聴の対話、初めての人との向き合い方、歓びと励まし支え方など、これもまた完全オープンにして見せています。
隠したら、隠されます。
疑ったら、疑われます。
批判し裁き差別したら、裁かれ差別されます。
ケチったら、ケチられます(笑)。
そういう道理を実践しているだけです。
資本主義的競争略奪社会から脱して、民主主義的な互恵社会を目指しているので、他に比べれば小さな小さな講座ですが実践しています。
よく「真心ひとつ。丁寧に懸命にやればいい」と言っているのもその一環ですね。
(ここだけこっそり言いますが、再受講は半額です。再々受講はさらに半額:苦笑)
(セッションでは20歳以下の子どもは無料です。これは私の社会貢献なので)
とはいえ、飽きられたり無視されることはよくあります。それは他人様のことなので仕方ありません。
私自身や講座も、ただの叩き台、テキストなので不要になれば捨てればよく、講師とか先生という職種は一時の案内人ガイドと考えれば、それもまた当然、諸行無常の成り行きです。
最後に、学ぶということは、
「すでに知っていることを想い出すこと」きっかけにすぎません。
学ぶと新しいことを知ったように思えるでしょうが、実は想い出したものなのです。
その「想い出し体験」こそが学びの楽しさです。
一期一会の、私や講座メンバーとの出会い、どれも一回生起の大切な体験です。
ルイ・アラゴンの名言にある通り、
「教えるとは、ともに希望を語ること。
学ぶとは、誠実を胸に刻むこと」
私は有名でもなく、書籍もあまりなく、占星術界のはしくれで、教え伝えている内容も目新しいものでもない一介の占星術家ですが、役に立ち求められるかぎり、楽しい限りは続けます。
敬愛するボブ・ディランが82歳になっても、超お金持ちなのに、「ネバーエンディングツアー」で年間100のステージ、1回30曲ほどの演奏を街中で続けている「ブルーズマン魂」を見倣っているので、きっと続けるでしょう。
想えば、好きなことだけで生きていきたかったので、好きなことで生活できるように工夫してきました。その苦労と努力は厳しかったし、今もって厳しい(^^;
お金のために漫画や絵本、占星術を始めたわけでなく、やりたくて仕方ないからやっているので、自分を裏切らないその自負だけはあります。
好きなことばかりをやり続けてこれたことに多大なる感謝を。
そして、皆さんに星のご加護がありますように。(了)
<心理占星術の学びとは>④
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